小さな島国のナバリア王国。この国では王位継承者は王の定めた相手と結婚するというしきたりがあった。若く、恋に憧れる王女のマルゲリータ(羽月希)は、愛のない結婚に絶望し、自らの命を絶とうと海に入水する寸前、神の導きなのか、彼女の傍に日本のレディースコミックが流れ着いた。初めて目にする男女の濃厚な営み。それは、彼女を高揚させるには十分過ぎる材料だった。さらにマリア像が《愛する人は日本にいる》と告げた。祖国で漫画を広めたいという王女の熱意に負け、国王はマルゲリータが日本で漫画の勉強をする事を許可するのだが…。
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崖っぷちの熟女たち
結婚10年目にして、夫の浮気が原因で離婚したさくら(白木優子)は、保険外交員となって自立したが、味気ない暮らしに、幸せだったあの頃を思い出していた。しかし、妄想の最後に必ず夫の浮気相手・つむぎ(羽月希)が乱入し現実の世界に戻されるのであった。従姉のもみじ(和田光沙)は、そんなさくらのことを気にかけるが、さくらは四十路前の年齢もあって新たな恋愛に乗り気になれない。そんなとき、さくらは仕事でコンビを組む生真面目な後輩、高知(山本宗介)とひょんな事から肉体関係を持ってしまう。以前から、さくらに好意を寄せていた高知は交際を申し込むが、期待むなしく、さくらに軽くかわされてしまう。そんなある日、さくらの恩師である斉藤先生(倖田李梨)が癌に犯され余命わずかとの知らせが入り、三人は急ぎ先生の待つ仙台に向かうのだが…。
続きを読む溺愛 調教の記憶
海と山に囲まれた静かな町で、美咲(羽月希)は大学教授だった亡き夫の後を継ぎ、小さなメンタルクリニックを営んでいた。ある日近くの海岸を散歩している時、波打ち際に倒れていた青年を助ける。一度は施設に引き取られた青年だが、記憶を取り戻せない彼は再び美咲を訪ねてくる。クリニックの経営が芳しくなく、先代のような本の執筆を出版社から勧められていた美咲は、青年を題材に彼の過去を催眠療法でひも解く事を決意する。その日から青年を同居させながらの治療が始まるが、幼少期の母親や涼子(佐倉絆)という謎の女の存在が明らかになる。そして青年の記憶の奥底に潜む倒錯の性に触れるなか、やがて美咲自身も閉ざされた自身の過去が暴露しはじめ…。
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